卒うた第4夜 「卒業写真」
ラジオのパーソナリティーになるのが夢で上京してきた立花仁美(長澤まさみ)。
念願かない、充実した毎日を送っていたが、ある日、マネージャーから、
テレビのバラエティ番組のレギュラーが決まったため
ラジオの仕事は辞めてもらうと告げられる。
かねてから「ラジオの仕事が好きなので、ラジオは続けさせて欲しい」と希望していた
仁美は大きな衝撃を受ける。ショックを隠しきれず帰宅すると、
ふと、卒業アルバムが目に入る。思わず手にとって開いてみると
そこには仁美にヘッドロックをかけられている幼馴染との写真が。
昔と全く変わらないそのたたずまいに安心し、ふと笑みがこぼれる。
しかし、店には誰もおらず 書置きを残し
川原で幼馴染の剛史を待つ。 世間話をする二人
川原で「またゴールデンタイムのレギュラーが決まったので、
今よりもっと休めなくなる」と語る仁美に、剛史は
「ひとちゃんは本当にすごいなあ」と素直に感心する
「やっぱり東京に行くと変わるね地元の人とは違うよね」と笑顔の剛史。
神社の帰り仁美の様子が気になった剛史は「何かあったの・・」と聞くも
「いっぱいあるよ・・・剛史は知らなくていいの・・関係ない」と仁美に言われてしまう
その日の夜、剛史の家で夕食をご馳走になっていると
、剛史の母・初子が「東京で頑張って立派に夢を叶えている仁美ちゃんは本当に偉い。
あんたも早く仕事を見つけて、仁美ちゃんみたいに立派になってよ」
と剛史にハッパをかける。一瞬キョトンとする仁美に、
初子は「来月で(近くに大型スーパーができるので)この店を畳むことにしたのよ」と打ち明ける。
ショックを受け、何とか店を続けて欲しいと頼む仁美に、
剛史は「昔とはもう違う。ここだって変わっていくんだよ。
いつまでも変わらないものなんてないだろ」と言い放つ
無茶な宣伝をするのを聞く それを止める剛史に仁美は
「変わらないものだってあるんだよ 変わちゃいけない 変わってほしくないものだってある」と
「剛史がいないと私の帰る場所が無いでしょ (剛史)変わってほしくないの」
ラジオの仕事ができない以上、東京にこだわる理由はないとまで断言する仁美に剛史は
「東京に帰りなよ・・今はまだ遠回りしてるだけなんだから帰ってきちゃだめだ」と
思い出のテープを聞かせる「遠回りしてもいいでしょ、その先に素敵な景色があるんでしょ」
「僕はここにいる、ここを守る 頑張れとか簡単に言いたくないけど頑張れよ」
剛史の言葉に涙する仁美 そして東京でまた頑張る気になった仁美は東京に帰る
そして、最後のラジオの日
「卒業は終わりではなく始まり、
皆さんにとって卒業がいつも輝かしい未来への始まりであることを願って」 と